エンジニアがヘッドハンティングされたときに失敗しないための基礎知識

失敗を防ぐための基本

失敗を防ぐための基本

「世の中にうまい話はない」と分かっていても、コロリと騙されるのが人間です。他人のことであれば冷静に判断できるのに、自分のこととなると途端に判断力が鈍ってしまい、一世一代の大勝負に出て、後悔しても後の祭りという話も少なくありません。現状のあれこれに不満が募る一方で、輝かしい未来を胸に思い描いているような時に、ヘッドハンティングの声が掛かれば、一気に舞い上がってしまうのもある程度やむを得ないといえるでしょう。しかし転職という、生活に直結する選択を誤ってしまうと、将来設計まで狂ってしまうので要注意です。

うまい話は疑え

降って湧いたような夢でいっぱいのお話を、まともに信じてはいけません。IT業界は歴史が浅いということもあって、チャレンジ精神が溢れていることは誰もが承知しています。しかしベンチャー企業とはいえ、エンジニアの夢をすべて叶えることができるほどの度量や社会的信用があると信じるのは、子供じみています。エンジニアの人手不足は深刻であり、求める企業はあの手この手を画策します。その中でも理想に燃えるエンジニアにとって、「好きなことができる」というのは殺し文句の一つです。会社に勤めていれば、その会社の経営方針や資金繰りに制約されざるを得ないものであり、多かれ少なかれエンジニアとして不満が募るものです。しかしどこの企業であれ事情は大差ないはずであり、「幸せの青い鳥」を求めてさまよい出ても、行き着く先では結局同じ不満を募らせることになることも、往々にしてあるものです。「誰もわかってくれない」理想を実現できるという甘い誘い文句は、疑ってかかることが必要です。

入社後の待遇は具体的に

ヘッドハンティングされながら、給与や待遇面の話は一切なし、という場合、何となく言い出しにくいものです。ましてヘッドハンティングの対象は自分一人とは限らないにもかかわらず、すでにその気になっているため、「今より悪い筈はない」と楽観視しがちです。しかし理想を熱く語る代わりに、給与は据え置きか、あるいは役職などを楯に実際には下がる可能性もあるのです。「お金で釣る」というわけではありませんが、適正にエンジニアとしての評価を下した上で、ヘッドハンティングに乗り出す企業であれば、早い段階で待遇面の確認をするのが通常でしょう。

落ち着いて冷静な判断を

一度転職してしまえば、すぐに辞めることは難しく、また自分自身のキャリアにも傷が付くかもしれません。現職に留まることも出来るという立場から、場合によっては周囲にも相談しつつ、落ち着いて冷静に話を進める必要があります。思わぬ救いの神と見込んだところ、とんだ貧乏くじを引いてしまうというのが世の中なのです。

PICK UP トピックス!

外資系への転職は要注意
外資系への転職は要注意
ヘッドハンティングの際に注意すべきこと

エンジニアの人材不足は、日本に限ったことではありません。むしろ世界規模での争奪戦は激化しており、また日本国内においても外資系IT企業によるヘッドハンティングが活発に行われています。エンジニアとしては憧れもあるでしょうが、国内企業とは企業風土も文化も異なり、上手く馴染めずにせっかくの実力を発揮出来ずに終わってしまうリスクもあります。そこで外資系からのヘッドハンティングに対しては、ヘッドハンターから上手に情報を引き出すことも必要です。

優秀なエンジニアになるために熟読すべき本
優秀なエンジニアになるために熟読すべき本
企業が欲しがるような人になるために

エンジニアとして活躍するための下地を作るには、本から学ぶ姿勢も大切です。プログラミングに関しては、「CODE COMPLETE」によって現場でも通用する知識を身に付けられますし、ソフトウェア技術者としての道しるべには、「ソフトウェアの世界でキャリアを築く Making it Big in Software」が大いに役立ちます。そして何より一ビジネスパーソンとして是非とも身に付けておきたい習慣を、「7つの習慣-成功には原則があった!」は示しています。

優秀な人は4つの習慣を持っている
優秀な人は4つの習慣を持っている
ヘッドハンティングされるエンジニアとは

エンジニアとして高い実力を誇り、社内外にその名を知られるような実績を上げて、ヘッドハンティングの対象になる優秀な人材には、共通した習慣があります。すなわち自分の頭で考え抜く、キーマンを知る、ユーザー視点を持つ、自分を客観視するというものです。安易に答えを誰かに求めず、かといって自己完結する必要はないため、必要な情報を持っている人を見つけ出して、積極的に関わることは大切です。そして自己満足ではなく、ユーザーの視点に立ち、仕事や自分を見つめる必要があります。